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各事例の画像をクリックすると皆さまから寄せられたご相談の例をご覧いただけます。

A

移動関連

B

自助具関連

C

排泄関連

D

入浴関連

E

ベッド関連

F

意思伝達機器

G

住環境関連

H

移乗

移動関連

Q

〈杖〉1本杖を使って歩いているが反対側にも支えが必要。介護保険申請は躊躇している

A

歩く様子を見せていただきました。杖をつき反対側を家族が支えていましたが、家族に寄りかかるような歩き方でした。家族の負担も大きいように見られたので両側で支えられる歩行車をいくつか試していただきました。自宅周辺など使用場面を想像しながら複数試すことで、使い勝手の良い物や好みの柄を選ぶことができ、最終的には介護保険の申請もすることが出来ました。

Q

〈杖〉1本杖を使って歩いているが、最近杖をついている腕や腰が痛くなってきた。

A

歩行の様子を確認しました。杖の高さが合っていなかったため適切な高さに調整したところ、姿勢が良くなり腕や腰の痛みが軽減しました。展示場の杖コーナーをご案内して、様々な種類の1本杖や多点杖を試しました。すると、多点杖を使うことでより歩行が安定することがわかりました。介護保険をご利用中とのことで製品情報や介護保険制度についての説明と情報提供も併せて行いました。

Q

〈車椅子〉車椅子座位で顔が下を向いており、食事介助等、支援しづらい状況。

A

姿勢を確認したところ、円背が強く顔が上げづらい様子で、全身の筋肉が固く緊張した状態でした。座った姿勢には寝た姿勢や乗り移り方法など様々な要因が関係する場合があるため、まず寝た姿勢を安楽にするように提案しました。お使いのポジショニングクッションがありましたが、クッションと身体に隙間ができ身体を支えるには不十分でしたので、クッションの位置を変更して身体が安楽になるように整えました。また、ベッドから車椅子への乗り移りは一人で抱え上げ全介助で行っていたため、より全身の筋肉の緊張を高める原因ともなっており、介助者の負担にもなっていました。移乗ボードを提案し使い方も説明して一緒に練習をしました。 一週間後、再度確認したところ身体がリラックスし、車椅子座位の姿勢が改善して顔をあげることができ食事支援もしやすく、食事量も増えました。

Q

〈車椅子・姿勢〉車椅子に座っていると、だんだん体が傾いていく。

A

椅子に座った姿勢や車椅子・車椅子クッションなど姿勢に関わる視点で確認しました。車椅子付属のクッションを使用していたのですが、経年劣化によりクッション性が悪くなっており、体が傾く原因となっていたため取り外して、いくつかの車椅子クッションを試し最も安定するものを選定しました。また、フットサポートが短く膝が太ももより高い位置にありお尻への圧迫がある状態であったため適切な位置へ調整しました。座った姿勢を保つために上半身を支えるポジショニングクッションを試したところ、より安楽な姿勢が保てるようになりました。試用した車椅子クッションとポジショニングクッションの製品の情報を提供し、ケアマネジャーを通して介護保険でレンタルすることができました。

自助具関連

Q

〈食事〉病気の影響で腕の筋力が低下してきて、食事をするのが難しくなってきた。

A

腕の動き等を確認させていただいたところ、肩の高さまで上げることは出来ましたが、数秒間しか保つことができず、食事をしていると徐々に腕が上がらなくなり、介助が必要となる状況でした。腕を支えるための専用の装具を提案し試していただきました。実際に、装着していただくと口元までコップやスプーンを運ぶことが出来ました。食事の間、疲労も少なくとても楽になりました。身体障害者手帳を利用した補装具の購入をするため、お住いの区役所の窓口で申請することとなりました。その後、手続き等が無事に済み、装具を使ってご自身で食事をとれるようになりました。

Q

〈セルフケア〉一人暮らしで、足先を自分で洗えない。

A

ご病気で股関節、膝関節が曲がらず足先に手が届かない様子です。市販のブラシをいくつか購入し試したようですが、重たいこと、柄が細いことから使いづらい様子でした。そこで持ちやすい太さや素材の物を選び作成しました。今では自分で足先が洗えるようになりました。

排泄関連

Q

〈環境〉便座が低く立ち座りがしづらい。トイレの出入り口に段差があり、つまずきやすい。

A

便器の立ち座りに関しては、補高便座と手すりを提案し、スムーズに立ち座りができるようになりました。トイレの出入口は廊下側のフロアと敷居の段差が2㎝、敷居からトイレ内の段差が10cmのまたぎ段差でした。賃貸住宅のため大がかりな住宅改修は困難であり、廊下側のフロアと敷居の段差2cmを解消し、片段差にすることを提案しました。廊下側のフロアに市販のジョイントマットを敷くことで段差を解消することができました。室内の移動は車いすを使用していたため、ジョイントマットにつまずくことはありませんでした。また出入口付近に支柱型の手すりを設置することで、より安全にトイレの出入りができるようになりました。ケアマネジャーと福祉用具専門相談員が同席していたため情報共有しながらスムーズに導入することができました。

入浴関連

Q

〈シャワーチェア〉介護保険を申請したばかり。家にある折りたたみ椅子を使って入浴しているが不安定。

A

本人の体力低下が著しいため、シャワーチェアーを持参し本人に座ってもらいました。浴室の広さや介助の仕方などを確認したところ、座面が回転するタイプが適応しました。また室内の移動は、家族が支えながら歩いていたため歩行車等の提案をしました。介護保険申請中のため地域包括支援センターへ相談するように伝え導入することができました。

ベッド関連

Q

〈移動〉ベッドに寝ている状態で体が下にずれた際、元の位置に体を上げ戻す介助が大変、本人も痛がって困っている。

A

移動・移乗がスムーズにできるように、滑りやすい素材でできたスライディングシートを提案しました。
身体の下に敷いて滑らせることで、体を上方に移動するだけでなく、横移動や寝返りでも使用できることを説明しました。実際に一連の動作を行っていただいたところ、ご本人の痛みが少なくなり、介助者も負担を軽減することができました。介護保険をご利用でしたので、ケアマネジャーへ情報提供し導入することができました。

意思伝達機器

Q

〈意思伝達〉文字盤を使ってコミュニケーションを取っているが、指で指した文字を読み取りづらい。

A

手を握った状態で、中指の第2関節を使い、ひらがな五十音表を一文字ずつ指して意思表示をされていました。かかわる方によっては、目印としている指を読み取ることが難しかったため、どの指で指しているかわかるような工夫が必要でした。病気の影響で指し棒などを握ることが難しいため、指輪型の指し棒を作製しました。実際に試してみると、指した文字が分かるようになり読み取りがスムーズになりました。また、五十音表では一文字ずつ指すのに時間がかかるため、意思を表現しやすいように日常的に使う言葉をご本人と一緒に考え、一つのファイルにまとめました。ご家族や友人、支援者の方と共有して使うことでコミュニケーションがスムーズに出来るようになりました。

住環境関連

Q

〈手すり〉家の敷居が高く、転倒してしまった。室内を安全に移動したい。

A

廊下から居間や寝室など各所に2~5㎝の敷居段差があり、つまずきやすい環境でした。 賃貸住宅であり、工事を伴う住宅改修は行えないため、天井と床を突っ張る支柱型の手すりの設置を提案しました。実際に、設置して試していただくと手すりを持つことで安全に移動することが出来ました。介護保険をご利用でしたので、ケアマネジャーを通してレンタルすることができ、その後も転倒なく過ごされています。

Q

〈トイレ〉便座が低く立ち座りがしづらい。トイレの出入り口に段差があり、つまずきやすい。

A

便器の立ち座りに関しては、補高便座と手すりを提案し、スムーズに立ち座りができるようになりました。トイレの出入口は廊下側のフロアと敷居の段差が2㎝、敷居からトイレ内の段差が10cmのまたぎ段差でした。賃貸住宅のため大がかりな住宅改修は困難であり、廊下側のフロアと敷居の段差2cmを解消し、片段差にすることを提案しました。廊下側のフロアに市販のジョイントマットを敷くことで段差を解消することができました。室内の移動は車いすを使用していたため、ジョイントマットにつまずくことはありませんでした。また出入口付近に支柱型の手すりを設置することで、より安全にトイレの出入りができるようになりました。ケアマネジャーと福祉用具専門相談員が同席していたため情報共有しながらスムーズに導入することができました。

移乗

Q

〈リフト〉ベッドから車いすへの移乗に介助が必要で一人介助では負担が大きく転倒したこともある。安全に乗り移るためにリフトを使いたい。

A

もともとベッド固定式リフトを導入していたが、操作が難しく使っていないとのことでした。ご自宅にて実際に確認したところ、リフトが足側に設置してありました。頭側にすることで使い勝手が変わることを説明し、まずはリフトの位置を頭側に変更しました。そして、改めて使い方を説明しながら一緒に練習し、使いやすさを体感していただきました。また、お持ちの吊り具は太ももの下に吊り具を通すタイプ(脚分離型)で、足を持ち上げる際に股関節に痛みがでるうえ、介助者の負担もあったため、足を持ち上げなくとも装着ができるシートタイプを提案しました。試用したところ、双方ともに負担なく乗り移ることができるようになりました。リフトの設置位置や吊り具の種類を見直すこと、また使い方を改めて練習することで安全に乗り移ることが出来るようになりました。